どんな業界にも理想とギャップはある
どんな業界であっても、外から見た理想と中に入ってからのギャップは存在します。むしろ、その落差が大きいほど、業界としてはイメージ戦略が成功している証拠です。
学生が就職先を探す時に想像していたイメージと違うと思うのは、テレビや雑誌、インターネットなどで作られた外見だけを追ってしまうからです。しかし、これから業界人として働くことになれば、なぜ利益が出ているのか分かるので、苦労や努力がいっさい不要だとは思わないでしょう。つまり、誰でもギャップを感じて当然なのですが、それが分かったあとに失望したりヤル気を失うのは受け止め方が少し違っているはずです。
単純に見えたことや偶然にあるものが、実は多くの人や配慮によって出来上がったものだと知ったのですから、それに自分が追いつく必要があります。また、理想も同様で、ある意味で業界としての成熟を表しているので、自分たちと同世代が業界を引っ張る立場になった時に目指すべき場所と言えることでしょう。いきなり理想がそこに与えられているのなら、もう自分の存在は不要になってしまいますし、ギャップすら感じられなかったのであれば、残念ながら業界人として適性がないのかもしれません。
出来ないことに焦りがあり、先輩の振る舞いから多くを学びたいと夢が膨らむからこそ、これからスタート地点を飛び出していけるのです。自分の仕事にプライドがなくなり、刺激すら失ってしまえば、他業種に転職した方が良いのかもしれません。